標準化

確率変数Xが正規分布N(μ,σ²)に従うとき、XをU=(X-μ)/σ と変換すると、確率変数UはN(0, 1²)の標準正規分布に従う。この変換を標準化という。

 

例題1:

あるクラスの生徒の身長のデータにおいて、

母平均が165(㎝)、標準偏差が10(㎝)の正規分布に従っている場合、

生徒の身長が150~175㎝の間である確率を求めよ。

 

回答1:

標準化→付表でP(u1、u2がKp以上の値となる確率)を求める。

u1=(150-165)/10=-1.5

u2=(175-165)/10=1.0

 

付表より、P1=150㎝以下の確率=0.0668

     P2=175㎝以上の確率=0.1587

したがって、1-0.0668-0.1587=0.7745

 

よって求める確率は77.5%となる。

 

例題2:

ある製品の電流値の規格値は、350±50mAである。この電流値はN(350,16.8²)の正規分布に従っている。最近、下限規格から外れる製品が発生しているため、この電流値を測定した結果、平均値は332mAであった。下限規格外れの確率を求めよ。

 

回答2:

標準化を行う。

 

U=(300-332)/16.8=-1.905

付表より、Kp(=U)から求める確率Pは2.87%である。

 

出典:QC検定受験テキスト2級(日科技連)P171

   QC検定2級模擬問題集(電気書院) P40