西遊記

小2の息子が西遊記にはまっています。きっかけはたまたまDVDでドラえもんの映画「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」を観たことでした。

 

のび太ドラえもんが出した道具によって、妖怪が人間を支配するパラレルワールドが発生してしまったため、元の世界に戻すために奮闘するという映画です。西遊記に出てくる牛魔王や金角、銀角といった妖怪も登場します。ジャイアンスネ夫など、いつものメンバーも加わって、最終的には無事元に戻るのですが、息子が熱心に何回も観ているので、いい機会と思い、図書館でオリジナルの西遊記の本を借り、寝る前にちょっとずつ読み聞かせてみました。

 

私も西遊記を最後まで読んだことがなく、最後どうなるのか知りませんでした。三蔵法師一行は最後は天竺まで到達し、お釈迦様から経典をもらって唐に帰ります。

 

その過程で、金角、銀角という妖怪との戦いで、人を飲み込みお酒にしてしまうひょうたんに悟空が吸い込まれるも、小バエに変身して脱出し、逆に金角・銀角をひょうたんに吸い込ませてしまったり、火炎山の大火を悟空が知恵を絞って芭蕉扇を羅刹女(らせつじょ)から奪って消す有名なエピソードなど。読み聞かせをすると、昔の記憶が蘇ってきて懐かしくなります。

 

息子は如意棒を作り、悟空の真似をしていました。受け継がれる伝統的英雄。何となくうれしくなりました。

 

40年以上前だったと思いますが、堺正章さんの演じる孫悟空が主人公のテレビ「西遊記」がありました。御覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

香取慎吾さんが孫悟空の最近の奴の方が記憶に新しいかもしれませんが。そっちは見ていないですが、私は堺正章さんの熱演が圧倒的に記憶に残ってます。

 

読み聞かせをすることで、昔の記憶を取り戻すことがあります。大人になってからの新たな視点で読むことで新しい発見をすることもあります。インドから中国を経て日本に入ってきた仏教文化の中で、こんな創作があり数百年にわたって受け継がれてきたんだ、とか。知識があるなしで、違った角度で名作を楽しめる。なかなか有意義な時間と思います。