祭りの季節
祭りの季節ですね。僕の住んでいる地域も今日から祭りです。
僕の地域の祭りは、例年3日間かけて行われます(長い)。
それはこの田舎の人々にとって、祭りが唯一無二の華々しい舞台であり続けているからです。
よくマスコミとかにも取り上げられているのが、素人による演能です。
プロでなく一般市民によって能が演じられているのは非常に珍しく、また歴史も、戦国時代後期にまでさかのぼるとのこと。
そして、手筒花火も有名です。僕は中学生のとき1回だけ小さいのをやりましたが、火の粉を浴びるので当然熱くやけどします。好きな人は毎年やっているから、すごいと思います。
やぐらも壮観です。命を懸けてやっている人もいます。実際、過去には死者が出たことあります。お酒で酔ってやぐらから落ちてしまったのです。
こどものやぐらと青年のやぐらがあり、こどものやぐらに中学生の時のらせてもらいました。こども全員がやぐらにのれるわけではなく、子ども会で父親が頑張ってくれたおかげで、のれたのです。父親に感謝せねば。
そんな熱い祭りですが、今はやぐらにのるこどもがいないため、中止せざるをえない年もあるのです。
少子高齢化が進んで、能も手筒もやぐらも担い手が少なくなっています。この傾向は、都会に若者が集まる仕組みが変わらないと解消できないと考えています。
僕も東京に住んでいて地元に帰った人間ですが、情報が集約され、田舎に真似のできない華がある都会には魅力があると思います。若い人が東京をはじめとする都会で暮らしてみたいと思うのは自然な感情でしょう。
でも、今はネットやユーチューブといった、田舎を情報発信源にできるツールがあります。若者を引き付けるような文化を発信し続けて、若者をとりこんでいきたいものです。