精神科とはどんなところ?
前の会社を辞めて1年くらいしてから、母のすすめで精神科に行ってみた。
静かな待合室の中に、15人くらいの患者さんがいた。
もっと暗い雰囲気かと思ったが、そうでもない。
気のよさそうな、若い先生に診察を受けた。
まずやったのが、脳のCT。
脳に異常がないことの確認とのこと。異常なし。
その後、自分の家族構成や、これまでの社会生活などをざっくりと
話した。
僕は脳に違和感を感じるようになってから、どうやったら
治るのだろう、そう思い続けてきた。
精神科に行ったら、何でも知ってるスーパー精神科医が、
魔法のような言葉ですぐに治してくれるかも…などと
期待はあった。
でも、どうやらそういう考え方自体が間違っていたかもしれない。
10分程度の短い診察時間で、自分が今こうなっているいきさつや事情を
全て話すのは無理だった。
先生は、話を切り上げ、薬の話をしだした。
「○○○という薬を出してみますので、2週間後にまた来てください」
幻覚らしきものを見たことを伝えたため、幻覚を抑える薬と、副作用を抑える薬を処方されたようだ。
もっと話を聞いて欲しかった…できれば今まで書いてきたようなことを
全て話したかった。
でも、他に患者はいっぱいいる。自分だけのことを考えてはくれない。
自分みたいな人をずっと相手していて、どうかなってしまわないだろうか?
そんないらぬ心配をしてみたり。
僕の初めての精神科の診察が終わった。
残念ながら、自分の心の霧のようなものはすぐに晴れてはくれなかった。
今、精神科に行こうか迷っている人へ。
相談相手がいなければ行ったほうがいいと思う。
相談できる友達や家族がいるなら、行ってもいいし、行かなくてもいい。
心の病は一人で治そうと思わない方がいいと思う。
定期的な相談が必要かもしれないから。
そういう場所を欲しているなら、迷わずGO!
思っていることを全部話すのは難しいけど、言いたいことに優先順位を
つけて、話してみて。
10回、20回と通っているうちに、いい方へ向かう可能性はあると思うよ。