「コンサル一年目が学ぶこと」

「いかに有益な情報を選別して価値を生み出すか」

 

それを暗中模索しているのが今の自分。現場作業中心の仕事から、組織の運営に意見する立場へと変わろうとしているところで、本書を見つけた。

 

コンサルティングといえば、会社の経営に意見し、収益性を上げるのが仕事。自分は40過ぎているが、やろうとしていることは似ているのではないかと思い読み進めた。狙い通り、今の自分が当たっている壁を超えるのにヒントとなる記載が多々見られた。

 

中でも「コンサルティングの読書」が印象深い。律儀に全ページを読むのではなく、目的意識を持った読書として、必要な箇所だけ読んで不必要な情報は読まない、という。そうした読書で40センチの資料を1日で要約するというから驚きである。情報が洪水になっている現代にやや疲れている自分には救いの手に思えた。

 

会議の議事録の書き方も、自分にとって壁になっていることの一つである。実は、明日も会議がある。会議は嫌だ。理解が遅れてしまうと取り残され、脱落するからである。人の意見を聞き入れ、自分の主張を融合させ、付加価値を生み出すことが理想形と思っているが、いつも頭が痛くなり、焦点が不明な議事録を書いてしまう。「(基本)決まったことだけを書くのが議事録」とあったのが印象的で、さっそく明日試してみたい。

 

経営に携わる社会人1年目の方とかに向いている本かもしれないが、私のように現場出身で経営を見始めようとするような方にも向いている、大変読みやすい本だ。

キャリアアップしたい人におすすめ。