心の病を克服しよう
44歳になるおじさんです。
僕が精神科に通うようになって、18年になる。
初めて神経科に行ったのは、さらに前で25年ほど前(高校時代)だ。
25歳で自立神経失調症、統合失調症(らしきもの)と診断された。
紆余曲折を経て今は何とか会社員を10年近く勤め続けており、結婚することもできた。
そこに至るまでの上手くいかなかった時期を、思い出して書いている。
この記事は、私と同じく人間関係を中心とした不安を感じながら生活している人に、こんな人生を歩んできたということを紹介することを目的としている。
昔から内向的であったわけではない。むしろ活発・やんちゃな少年時代であった。
小学校4年生のころから自分の精神状態に違和感を感じはじめ、中学校で初めて不眠症になった。
毎日3時くらいまで寝れない。
勉強することは割合得意であり、成績が悪くなるとかはなかったので、表向きは特に問題視されなかった。
ただ活発に活動し、発言できていた小学校までの自分がネガティブに、内向的に
なっていくのが自分でもわかった。
中学校のころの自分が何に悩んでいたかというと、
1.ヤンキーとの付き合い方(これがむずかしい)
2.異性と仲良くなる方法(もっとむずかしい)
3.将来に対してポジティブになれない自分へのいら立ち
くらいかな、と今では思う。普通の中学生なら、みんなこんな悩みくらい
あるのではないか。普通といえば普通かもしれない。
高校に入って、1~3に加えて、以下の不安が加わった。
4.いじめ
いじめのメカニズムは、大学に入ってから本を読んで知ったが、完全に1人になるつらさよりはいじめられていても我慢して一緒にいるほうがまだ周りから心配されない(気づかれない)ので、その状態を選んでしまうことがある。
まさにそうだった。
いじめられながら付き合っていた友人とは、今は交友関係はない。
しかし、いじめられながら仲良くやっているふりをするのは非常につらく、大きな違和感を感じたことから保健の先生に相談したら神経科の病院を進められ、2~3回通院した。その時言われたのは、
「将来、仕事をするようになったら、よくなるんじゃないの」
という、きっと今の苦労が無駄にならないというようなことを言われた。
自分がこのような(神経科)ところにくるようになったことに戸惑い、自分の将来への不安を感じざるを得なかった。
「俺、どうなっちゃうんだろう?」って感じ。
やがて大学に進学すると、いじめられた仲間とは別れ、新しい人間関係をつくることに成功した。新しい友人たちとはいまだに交友があり深い相談もしている。
大学は、気に合う仲間だけと付き合ってれば何とかなる緩さがある。そんな4年間は、いわゆる人間関係の厳しさから解放される猶予期間であったといえる。
やがて就職し、社会の荒波にもまれることとなった。
ルート営業の管理。決して厳しい仕事ではなかったはずだが、先輩の話を聞いてその通りにすればとりあえず合格という世界で、先輩のいうことを聞かず自分で1から考えて仕事しようとし、毎日のように怒られていた。
30歳の先輩と22歳。30歳のほうがほぼ正しいことを言う。そのことに気づいたのは、自分が30歳くらいになってからであった。仕事を与える側に対し、感謝しなければいけないのに、反発してしまって。
自分で考えたことと、先輩に言われたことを天秤にかけて、
「どちらが正しい?」
という場面がたくさんあり、自分が正しいと思ってしまうのであった。
たとえ自分が正しかったとしても、先輩の意見を理解しようという姿勢をみせていれば、もうちょっとうまく立ち回れたかもしれない。
グループワークというのは、コミュニケーションがとれないとうまくいかない。
「未熟」「能力不足」「甘え」といった言葉で表現するしかない。
自分は1年弱で営業をくびになり、商品管理部門に移った。