「脳の強化書 読了」

最後まで読んで、自己実現の手助けをしてくれた、と気づいた。

 

記憶力や思考力などの脳機能を鍛えることは、確かに必要だが、それそのものが目的ではなく、鍛えた脳を使ってどう生きていきたいか。そのビジョンをゆるぎないものにすることこそが、最も大事なんだ、と。

 

そういえば、若かりしころ、想像していた未来があった。今の自分と比較してみると、ずいぶん違う今がある。普通の人は、みんなそうかもしれない。

 

この本は、若かりしころに想像していた自分へ到達する道しるべが山のように書かれている。そのまま書かれている通りにやってもいけそうだし、書いてあることを応用できれば、自分の想像していた以上の自己実現を手に入れられそうだ、とまで思う。

 

本書は、簡潔で読みやすい、難しくない。子どもでも読めるのではないかと思うくらい。後はやるだけ、読んだだけで終わらせたくない気にさせる。家族にもすすめたいし、不特定多数の人へも自信をもってすすめられる。読んだ人によって感想は異なってくると思うが、人にはそれぞれなりたい自分があると思う。かなりの人の自己実現をサポートする普遍的な力が、本書にはある。

 

「読んでみて」の一言につきる。自分に疑問を感じている人にぜひ。読み終わったら、そこがスタート地点だ。

 

 

 

「脳の強化書2」

他人の考えを理解することは、私の弱いところである。ここを強化するための、色々なトレーニングが紹介されていた。部屋の清掃や模様替え、自己の身だしなみをよくする、といった何気ない日常的な事柄があげられていたのは意外だった。他者の考え方を自分の物にするのが苦手な私としては、コミュニケーション力のうち、受けとる側の力が特に欲しい。

 

部屋の模様替えが他者の考えに対する理解力アップへつながる理屈は、部屋の配置や置いてあるものを理解しなければ、模様替えはできないから。模様替えによって、理解系脳が発達するという。そういえば、家内は模様替えや整理が好き、いわゆる断捨離を好む。他者を理解するためにまず自分の物を理解する。家内はそんなことを考えてやっていないだろうが、トレーニングとして一緒にやることは簡単にできる。はず。

 

そうすると、脳の健康を保つこと、あるいは弱いところを補強するには、何ら特別なことをする必要はなく、一般的に良いと言われていることを基本キチンとやることで達成できる、ということかもしれない。

 

「脳の強化書」

加藤俊徳先生著「脳の強化書」は、脳の働きを高めたい人に有意義な情報が詰まっている。

まだ全部読みきっていないのに、最初の30ページだけで目から鱗が落ちた。

特に私のように加齢による記憶力や判断力が低下した(と思い込んでいる)と悩んでいる人にお薦めしたい。読み進めるうちに、脳活動の不調の原因は、脳活動が一変調子になっているだけかもしれない、と思わされるようになってくる。

まず、脳の仕組みと具体的な補強策が書かれている。脳は、誰でもパターン化した思考に陥り、別の見方をしたがらなくなる気質がある。それを意識的に変えることで、休眠している部分を目覚めさせることができる。

例えば睡眠。脳は睡眠をとることで思考が整理される。また、特に同じ思考傾向にはまって特定の部分が疲弊している場合、リラックスできるとも。

自分の場合、人間関係を円滑化しようと意識的に思考する傾向があり、疲労モードとしては話した人の長所を発見し記憶しようとするときに疲れを感じるパターンが多い。それによりあらゆる人に対して接点を維持しようとする。

ただし、残業が続く時などは逆に上記思考モードが機能しなくなり、逆に人と接点を持ちたくなくなることがあった。

脳は常に全体的に成長しようとするが、特定の部位のみ使用した片寄った思考では、休眠している部位が残っているにもかかわらず休憩を求めて機能停止を求めてしまっていたのだ。

恐らく思考系のみ使って運動系や感情系との連携を模索してこなかったところに問題があると考える。

10分程度の短い睡眠やノー残業デー等が有効とのことだが、それらに加えて他人の思考に自分の思考を委ねてしまうこともトレーニングになるという。

まだ1/3程度しか読み終わっていないが、この段階ですでに自分をいい方向にもっていけそうな手応えを感じることができた。

ピンと来られたかたには一読お薦めする。

10,000歩超え

今日は、1日の歩数が10,000歩を超えました。

 

朝、資源回収の日だったので資源ゴミを公民館に持って行くため車を使いましたが、その後は一切移動に車を使わず、全て歩いて歩数をどこまで増やせるかやってみました。その結果、11,298歩に至ったのです。

 

銀行、近所の図書館、駅前にある床屋、少し離れた幹線道路沿いにあるはま寿司など、家から往復で全て歩きました。

 

最近数年では最も多い歩数でした。普段勤めている工場でも、駐車場から更衣室、そして事務所に行くまでに2,000歩程度稼げるのですが、大体1日で4,500~6,000歩弱程度までしか到達しません。今日初めて到達した10,000歩は、心地よい疲れと、意外にも手をよく振ったため手の筋肉まで筋肉痛になるなど、体全体で変化が体感できました。

 

少し前に体組成計を買ったと書きましたが、毎日のって体組成の変遷を確認しています。今日はまだのっていませんが、体内年齢と足腰年齢が向上していないかが楽しみです。私は今46歳ですが、いつも体内年齢は46~47歳、足腰年齢は50歳と表示されます。10,000歩超えたことで、これがどれくらい改善するのでしょうか。

 

風呂に入る時間までまだ時間がありますが、のってみました。すると体重が昨日より増えている…しかし、筋肉量が増えているためでした。筋肉量が増えるということは体内年齢は下がる傾向か、と思ったらやはり下がって45歳と表示されました。基礎代謝量も上がっていました。一番下がって欲しかった足腰年齢は、残念ながら50歳のままでした。足腰年齢はおそらくもっと筋肉量を増やす必要があるのではと推測しています。

 

1日で劇的に改善などするわけがないですが、それでも改善効果が認められました。今後も週末を中心に歩くことで健康状態を維持していこうと思います。

 

Google Fitによると、今日は7.24km歩き、1,686cal消費した模様です。これだけ歩いて1,686calか…厳しいです…。

 

 

 

 

 

たけまりダンス

「運動することが認知症予防になる」と精神科医の樺沢紫苑先生、その他多くの脳に関する有識者が仰っています。私は46歳ですが、明らかに記憶力が落ちてきており、何とか対策したいと常々思っています。そんな中、コロナ禍でも家の中でできる運動として、「ダンス・ストレッチ」が挙げられるかと思います。

 

今のご時世YOUTUBEで色んな動画が見れますが、ダンスと言えばたけまりさんが有名です。「たけまり」で検索するとすぐ出てきます。10分程度の短い動画ですが、見ながら一緒にダンスします。残り時間の表示で頑張れます。音楽もセンスがよくてのれます。鼓舞してくれるキャプションも出てきます。汗も出てきます。途中休憩があり癒されます。終了すると達成感が。

 

40代後半にもなると、不思議なもので、体の節々で若いころにはなかった違和感とか、あるじゃないですか。脳のもやもやもたまってる感じ。でも体を動かすと、払拭されるんです。これは理屈ではなく、なぜかはわからないです。

 

体を支える筋肉も、加齢によって衰えていきます。普段パソコンばかりいじっている私は、使う筋肉の部位(脳も)が極端に少ない毎日を送っていたのです。ダンスすることで、普段使っていない筋肉を鍛えることができる。そうすると、体や頭を支える本来の体の機能がよみがえってきて、「あれ、何か変わったな」と実感できると考えています。

 

高齢化社会は、我々高齢者がいかに若者に迷惑をかけないかが非常に重要ではないでしょうか。そう思っているだけで行動できていないのも問題。待ったなしなのかなと思います。たけまりさんのダンスはそもそも、ダイエットを目的としているものですが、認知症予防にも効果がありそうです。ダンスだけでなくストレッチもあるので、よりおすすめです。

 

 

 

ビーフシチューに挑戦

休日にパソコンばかりいじっていると認知症予備軍になるのが怖いので、最近は手足を動かして脳を刺激することを意識して実行しています。料理もその一つ。今日は、亡き母親がよく作ってくれていたビーフシチューに挑戦しました。

 

クックパッドでレシピを検索。ルーの素を使う奴で十分。目的は料理の達人になることではなく、自分の脳を刺激することにあるからです。数あるレシピの中でルーを使うものを検索して選び、買い物に行きました。牛肉は高いので普段あまり買いません。売り場に行くとシチュー用のブロック状にカットされたのが2割引きでした。これを2つ買い、ルーの素、隠し味のローレル(葉っぱ)などを買い込みました。

 

まず肉に下味をつけるため塩コショウして30分待ち。その間に玉ねぎやニンジンなどを大きめに切り、好きなマッシュルームを大量に入れて炒めます。野菜が柔らかくなるか不安でしたが、いい感じにしなっとしてきました。

 

一方で人生で初めて使う圧力鍋をセットします。中に赤ワインと水、下味をつけた牛肉を入れ、圧力をかけて煮込みます。圧力鍋の原理がよくわかっていませんが、家内に聞くと食材をあっという間に柔らかくするのだとか。待つこと20分。圧力鍋を開けると、肉はしおれていました。旨みはス-プの方に吸い取られた感じ。肉をつまみ食いすると味がありませんでした。

 

最後に炒めた野菜を牛肉と一緒に煮込み、ローレルやケチャップなどクックパッドに指示された調味料を入れ、また煮込む。待つこと10分、最後にルーの素を入れ完成…ですがとろみが全くない。あちゃー、これは水の入れ過ぎが原因だ。

 

ビーフシチューというより、ものすごい旨みがついた牛肉スープができあがりました。

マッシュルームはいい感じに柔らかくなっていました。家族の反応は…

 

「おいしいが何かが違う」という顔。自分もそう思いました。とろみがないと、シチューの旨みを形成する大きな要素が失われた感じで、何か物足りなさを感じました。

 

でもみんな配膳した分は全部食べてくれたので感謝です。

 

料理することで、家内の苦労を知り、料理の奥深さを知ることができました。

また気力がわいたら新しいレシピに挑戦したいと思います。

 

私の住む町では素人による演能が行われています。45歳の時(2年前)に誘われてその世界に入りました。正直、あまり興味がない世界であったのですが、亡くなった親父が責任者を務めていた縁もあり、親父の死後入会しました。

 

親父のやっていたパートは、いわゆる「シテ」(主人公)ではなく、太鼓でした。形見の太鼓があったので、太鼓をやることになりました。

 

演能は、年に2回やっています。ただ近年はコロナの関連でいずれも中止に。その影響で私はまだ舞台でデビューしていません。ただ練習は月1回のペースで行っており手付(太鼓の打ち方)を徐々に学んでいます。今年は、コロナ(オミクロン株)の毒性が弱いことと、ワクチン接種の効果を見込んで、例年通りの演能が予定されています。

 

題目は、「猩々」と「黒塚」です。猩々は酒の好きな妖精「猩々」が舞を舞うというお祝いもの。黒塚はちょっとした和性ホラーです。人食い鬼と修験者との闘いを描いています。

太鼓のパートは、クライマックスの前の段階くらいから入り、クライマックスの時に太鼓の独特のリズムを入れます。

 

手付も様々で基本的なものは譜面化されていますが特殊手の部分は口頭継承しかない部分もあり、初心者では独学での稽古が難しい面もあります。そういう部分は、譜面から作ることもあります。いずれは先生の許可を得て公開もしたいと考えています。

 

ただ、YOUTUBE上でだいぶ能の動画も公開されてきているので、これからは教材や情報も増えてくるのではと期待しています。

 

多くの方が能は難しい、と思っていると推測します。私も最初はそうでした(というか今もそう)。一定の歴史的な背景の知識がないと意味がわからない部分もあります。ただやる側となってからはなるほど、世の中に認められているだけあって、日本独特のリズムや奥の深さ、完成度の高さに楽しさを見いだせるようになってきました。

 

広く見る側の共感を得られるものにするために、どのような工夫が必要か、日々稽古しながら考えています。よくテレビでやっているドラマに時に直接的な演出があります。能にも古くから伝わる演出の数々がありそこがわかる方には支持されますが、子どもにもすぐわかるものとは言えないところが難しいところです。能は、シテの舞に加えて生身の発声と囃子、地謡などで世界観を作っています。

 

ファミコンソフトとプレステ5でどちらが選ばれ、残っていくのか、とたとえられるかもしれません。ファミコンの演出は昔、人々を熱狂させてプレステ5に進化するための土台となりましたが、プレステ5の方が若い人には受けるし、そもそもファミコン世代なんて知らないでしょう。それでもファミコンを残そうと考えるかどうか。

伝統芸能の盛衰はそのように例えらえるものかもしれません。