今週の麒麟がくる

光秀が心を決めたのは、帰蝶さんの言葉だったのでしょうか?

 

かつての主君、齊藤道三の娘である帰蝶さんに、昨今の信長を、道三が生きていたらどうするか?と尋ねるシーン。現実的にはあり得ないことのように思いますが、帰蝶さんは「毒を盛る」と答えましたね。

 

信長を担ぎ上げ、大きな国をつくり上げた光秀と帰蝶が、その責任をとるためにどうしたらよいかと考える。公家衆を思うままに動かし、秀吉までも「昨今の殿はやりすぎ」ともらしていた。武田勝頼を滅ぼした後、家康は信長のことを、「今でも恐ろしい」と恐れていた。そんなところに光秀が気を回すシーンが多々ありました。そして家康は光秀に戦の後処理の治世のことを相談するなど、信頼を置いていた。

 

本能寺の変の前の家康を安土に招いた饗応については、家康が武田の領地を取り込んで大きくなった直後に起こっているので、信長が家康を密かに暗殺しようとしたとの説もあるようです。

 

また、信長は重臣であった佐久間信盛を追放したりして、家臣に対する心ない仕打ちが大きな動機となった可能性を重視しているように見受けました。

 

信長の考えでは戦は終わらないから、殺した。そういうことになりそうです。来週は、本能寺の変(最終回)です。どのように描かれるのか、演出を中心に楽しみにしています。

 

 

明智光秀と本能寺の変 (PHP文庫)

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