今週の「麒麟がくる」 - katsu3752の日記

観ていて辛くなりますね。

信長を裏切った荒木村重に謀反の理由を尋ね、光秀が足利義昭のもとへ行ったとか、徳川家康が信長に息子と正室を殺すよう命じられ、光秀に相談しに行ったとか。生きるか死ぬかというところで光秀は常に誠実にふるまっているように見えます。

ああ、だから本能寺の変に至ったんだ、そう納得させるストーリの流れになってきてます。これは、今までの信長視線での本能寺の変の描かれ方とは随分違っています。信長が権力を得て徐々に人心が離れるような暴君に変化していき、光秀も信長への不信感をぬぐえずにいる。光秀だけでなく、松永久秀や荒木村重、徳川家康までもがそうなっている。この中で信長に手を出したのは光秀だったけれど、不満を持った大名を代表としてやった、的な流れになりそうです。

佐々木蔵之介さん演じる秀吉は、あくまで信長に忠実であり、光秀は盲目的に従う秀吉に信頼をおいていない。戦がなくならない理由を突き詰めて考えて行動基準を決めている光秀は、昔齊藤道三に仕えていたころと何ら変わるところがありませんね。

長谷川さんの演技がそう思わせるのかもしれませんけど。乱世を収めるための本能寺の変が見えてきました。期待していた通り、残りわずかですがどう描かれるか楽しみです。