「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める」築山節さん

今日も、また指摘された。上司がやったら15分で完成するレベルの資料作成に、2時間かかってさらに赤をもらった。給料もらって勉強させてもらっているかのようだ。自分のことがついつい嫌いになる。と同時に、なぜ上司はそんなに頭がいいのだろう。
 
エクセルで表を作るだけなのに。センスと言えばそれまでだけど、相手に対する思いやりが足りないのか。読み手がすっと読めるように気を遣って編集すれば、おのずと速く分かりやすい資料が作れるようになる、ということか。
 
多分、上手い資料を多く読み、使える記憶にしておく意識が必要なのかもしれない。ああこれは上手に作られていると思うだけで読み飛ばしているとダメなんだそうだ。そのまとめ方を自分がいつか真似する予定で記憶しておかないと、定着しない。
 
築山節さんの「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める」という本がある。まさに私のような状況で苦しむ人のために書かれた本だ。
 
脳は鍛えないとどんどん衰えていく。自分が若年性認知症ではないかと思ったことがあるが、本書でその予備軍であると知った。脳を鍛えるという感覚が今まで希薄だったが、与えられた仕事が脳を鍛えるという意味では効果的なものではなかったと思う。
 
単純作業。一度記憶したことを繰り返し行う作業。それでも今の日本はそれなりのお金がもらえるが、脳が鍛えられないので実質的なキャリアアップが難しい。
 
築山さんは言う。テレビ、新聞、本、それらをメモしながらみたり、音読したり書き写しすべきだ、と。これらの情報は編集者に認められた上質なものであるため、吸収して使えるように記憶するべきだ、と。
なんとなく見たり、飛ばし読みでは使える記憶にならない。メモをとったり、誰かに感想を伝えることを前もって意識して見て、使える記憶を増やすことが、豊かでレベルの高い脳の活動につながる、と。
 
自分も頑固で、なかなか書いてある通りやらない(やれない)が、最近築山さんの言うことにすごく共感する。「言葉を使うことを怠っていると人は簡単に言葉を失う」ともあるが、脅しでも 何でもなく、事実である。ああ言葉が出てこなくなったな、と思う時は、たいてい他の誰かとの会話が不足していたり、ブログをさぼったりしているときだ。
 
頑固にならず、本に書いてあることをどこまで実行できるかに、残された人生を豊かに過ごせるかがかかっている。このブログも、自分のために書いている。ありのままの自分そのもの。きっと続けられると信じたい。